充分にテンポを落とした練習

オルガンの練習でもほかの楽器の練習でもそうなのですが、「間違えないテンポに落として練習する」ことは大事です。

あまりよく弾けないうちにテンポを上げてしまうと、弾けないところは弾けません、弾けるようになりません。
当たり前ですが。
「じゃあテンポ落として練習してね」って言っても、ほんのちょっとだけテンポが落ちるだけで、弾き始めて2小節目あたりでもう最初のテンポに戻ってしまっています。本人はテンポを落として弾いていると思っているので、「もっとゆっくり」と言っても「え、もっとですか」って逆にびっくりされちゃいます。

具体的な方法を示した方が良いと思って、「メトロノームをメモリ40に合わせて練習してみてね」って具体的に提案するのですが、中には、「メトロノームに合わせるような機械的な練習は嫌です」とおっしゃる方もいますが、それはメトロノームについて間違った認識を持って、「メトロノームでの練習=機械的な練習」と考えているからです。

メトロノームは人間がどうしても間違えてしまう弱点を補ってくれるんです♪
では一回テンポ40に合わせて最初から最後まで弾いてみましょう
弾く前は「こんなゆっくりなテンポ、絶対間違えずに弾けるにきまってる」って思います。
でも弾いてみると意外や意外、弾けないところが出てくるんですよ~~
そこが「自分が自覚していなかったけれど自分の苦手とするところ、弾けていると思っていたけれど弾けていなかったところ」です

たとえばパッヘルベルのカノン(ニ長調)をオルガンで弾く時。

最初は2分音符で右手の部分が「♯ファ~ミ~レ~♯ド~シ~ラ~シ~♯ド~」と弾きます。そしてずっと弾いていくと「レファソラファソララシドレミファソ」と16分音符で弾くところが出てきますが(楽譜がアップできなくてすみません)、初心者でよくある間違いは、最初の2分音符が4分音符の長さでさっさと弾き、16分音符のところで、16分音符二つ分が4分音符の長さ(つまり16分音符が倍の長さになって8分音符の長さになっている)で弾いてしまうことです。
こういう感じで、2分音符のような長い音符を早く、16分音符のような早い音符は遅く弾いてしまうということは、初心者でありがちな間違いです。

有名なオルガニストや他の楽器の演奏家でも練習段階でメトロノーム使う人はいます。
メトロノームがただ無意味で機械的な練習だという誤解が解けたらうれしいです。

要は使い方、目的、ですね。

COMMENTS

No title

メトロノームを使っての練習を薦められたのは先生がお二人目です。一人目はジャズオルガニストのトニーモナコ氏。テンポ維持をきっちりとするためだと私は理解していますが、彼はトリオで活動しているのでドラマーもいるわけですが、やはりテンポキープは最重要課題の一つだと感じました。

今回のお話は通常の練習でどうしてメトロノームが必要かということですが、私個人の解釈では自分の意識下にある自分の能力と、客観視したときの能力の間には差があるのだということだと思います。先生から「練習で間違える度にその部分は間違える練習をする」というようなことだ、とお聞きしたとき、なるほどと膝を打ちました。思えばかつてのクラッシックピアノの先生からも聞いた覚えがありました。生徒というものは先生の言うことを聞いているようで聞いていませんよね、ましてや自分の能力を常々疑っている人間は少ないですからね。楽器の上達にはホント献身的な努力と時間が必要なのはわかってきても、どう練習するかまで考えたりするところまでくるのに何年もかかるような気がいたします。

Re: No title

コメントありがとうございますv-14

テンポキープは大事です。わたしは子どものころ、うまくテンポを揺らすことが音楽的だと考えすぎてしまって、テンポが揺れるというよりは一定のテンポが取れていないだけになってしまうことがありました。

どの楽器の方でも、そしてどのレベルの方でも当てはまりますが、自分で演奏しながら耳で聞いている音楽と客観的に聴いたとき(録音など)の間には、大きな差があるということです。
うまく弾けていると思っているところがそうでも無かったりということがありますが、テンポについても、客観的に自分の演奏を聴くことのむずかしさを示していると思います。
間違えて弾こうが間違えずに弾こうが、何度も繰り返すと「その行動」が身につくわけです。
ですから、「練習で間違える度にその部分は間違える練習をする」というのは全く当たっているわけです。

Mさんもメトロノームで練習されているので、曲に慣れるまで使うといいと思います。
しかしある程度弾けるようになったら今度はメトロノームなしで自由な気持ちで弾いてみることも大事ですね。
ずっとメトロノームに頼りっぱなしではそれこそ機械的な演奏になってしまいますから・・・v-106

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