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ピアノとオルガン、どちらが難しいか?

ピアノとオルガン、どちらが難しいですか?

・・・という質問を今まで何度か受けてきました。


答えは・・・

どちらも難しい

です

日本では最初の鍵盤楽器としてピアノに触る人が多いと思います。
わたしもそうでした。

キリスト教主義中学校に通うようになってクラシックオルガンとリードオルガンで奏楽をし、高校ではリードオルガンとパイプオルガンで奏楽しましたが、正式にオルガン奏法を習ったわけではありません。

名古屋のキリスト教主義大学に入った時に、高校の聖書科の先生の推薦と勧めから、大学のオルガニスト養成講座を受けることになり、初めて正式にパイプオルガンの弾き方を習い始めました。

ピアノは7歳から始め、18歳の時にパイプオルガンを始めた、ということになります。

最初はピアノの弾き方とオルガンの感触が違って戸惑うことも多かったのですが、それなりに楽しくオルガンを弾いていたのを覚えています。

わたしもピアノとオルガン、どっちが難しいんだろうと考えたことがあります。
でも結局はどっちが、という答えは出ませんでした。

そして答えが出ない、というのが答えだということにたどり着きました。

ピアノの経験があるのでオルガンもそんなに難しくはないだろう、オルガンの鍵盤は軽い(やわらかい)から力を入れなくても弾ける、と想像しがちなんですが、オルガンはむずかしいですよ~~~

どういうところが難しいかというと、ピアノだと音が減衰していくので、指が鍵盤を抑えたまま次の音を弾いても音が濁りにくいので、正確に指を上げているか気づきにくいのですが、オルガンはずっと音が鳴っていますので指が無意識にでも鍵盤を抑えたまま次の音を弾いてしまうと音が濁るんです。

オルガンの鍵盤が軽いことに関してですが、オルガンは規格がなく一台一台違うので、一概に鍵盤が軽いということは言えません。内部の構造によってはピアノよりもずっと思い鍵盤を持つオルガンもあります。
(大学時代にチューリヒのGroßmünster大聖堂でオルガンレッスンを受けましたが、鍵盤を連結させると手首に負担が来るくらい鍵盤が重くなりました。)

オルガンレッスンをする立場になりましたが、たくさんの生徒のオルガン演奏を聞くと、オルガンがどの程度弾けるかを見れば、ピアノがどの程度弾けるか、大体わかります。

生徒の中には、オルガンでの練習の機会がなく家のピアノで練習している方もおりますが、「ピアノでは弾けるんですけどオルガンでは音が濁ってうまく弾けなくなります」とおっしゃることがあります。
確かに鍵盤の感触が違うので弾きにくいことはあると思いますが、ピアノでも、ある音を弾き終わった後に指をしっかり鍵盤から離しているか意識しているなら、オルガンでも音が濁らないはずです。

逆にピアノがどの程度弾ければオルガンがどの程度弾けるかも大体わかります。

チューリヒ音大にはScheidegger先生のもとでオルガンを習ったのですが、約10人いる生徒の中でわたしを含め、半数がピアノ科にも在籍していました。
ピアノが上手な人がいましたが(わたしではないですよ)、オルガンでも満点でした。

誰とは言いませんが、オルガンのほかの先生のクラスではピアノ科在籍の人はいませんでしたが、成績が残念な人が多かったです。

ピアノのSolistendiplomを持ち、副科でオルガンをとった学生がオルガン(手鍵盤)を弾くのを聴きましたが、やはりとても上手でした。
オルガンでも難しい曲になるとピアニスティックなテクニックがとても役に立つんです。

スイスで知り合ったオルガニストの多くは、オルガンだけでなくピアノもしっかり練習しなさい、と言っていました。
ピアノでのいろんな奏法がオルガンを弾くうえでも役に立つことはよく知られています。

逆にピアノを弾く人にとってもオルガンの経験は役に立ちます。
たとえばオルガンではペダルが単にバスだけでなくコラールのメロディーやいろんな役割を持っているのですが、低音を聞く訓練になります。
ヨーロッパのピアニストはオルガンの経験の豊富な方が多いので、バッハ等を弾く時に自分の経験に基づいた解釈をしていることが多いです。


・・・というわけで、ピアノとオルガン、それぞれ異なった難しさもあるし共通する難しさもあるので一概に比べられない、というふうに思います。

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