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ゲーテインスティテュートのライブラリー

昨年3月から5月までの3か月間、学校が休みになって親たちは大変な思いをしましたね。
私のイタリアの知り合いは、日本よりも長い間休校だったみたいで大変そうでしたが、お母さんも息子さんもお料理が好きなので、家で一緒にお料理しながら過ごしたと言っていました。

コロナ休校で困ったなあと思ったことの一つは、いろんな施設も休みになったことです。
遊園地とか、遊ぶようなところが休みになったのは私としては残念でしたが仕方ありません。
それよりも困ったのが名古屋市図書館が休みになったということでした。
コロナ休校になったばかりの時は、司書さんが用意してくれた本が何冊かセットになったものを窓口で借りられましたが、
休校が延長して、図書館が完全に閉まってしまったので、それもなくなりました。
司書さんが年齢別に図書をセレクトしてくれたおかげで、自分だったら選ばないような絵本も見れたのでそれはそれでよかったのかもしれませんが、自分や自分の子どもが選んだわけではないので、もしツボにはまらなければ何回も読み返すことは無かったですね。6冊のうち4冊が自分の好みでなければちょっと残念な感じがしました。自分で本を選べる自由のありがたさを感じました。
でもコロナで完全休館になるまでの間だけでもギリギリまで貸し出そうとしてくれた司書さんたちには感謝しています。

図書館みたいに無料で本を借りたり、冷暖房完備で座って勉強できる場所があるのは本当にありがたいことだと思いました。
例えば家に居場所がない子どもが、普段なら学校が居場所になっていたけれど、休校だからほかにどこに行けばいいんだ?と考えると、図書館は落ち着いて勉強できる一つの居場所だったかもしれません。一斉にどの施設も閉まってしまうと行き場が全くなくなるな、と、そんなことを考えました。

ただ、コロナのおかげでオンラインでできることが増えて、外出する必要もなく、家で受けられるサービスが増えたなと思いました。
その一つに、ゲーテインスティテュートのオンライン図書館です。
もしかしたらコロナでなくとも前からこういう形で図書館をやっていたのかもしれませんが、コロナがきっかけで私はこういう図書館を見つけることができました。
ゲーテインスティテュート・オンライエ(デジタルライブラリー)
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/ser/onl.html

ゲーテインスティテュートの図書館は東京にあるそうですが、本を借りるためにわざわざ行くことはできません。旅費をかけるくらいなら、ちょっと時間をかけてもその本を買った方が良いでしょう。1週間かかりますがドイツアマゾンで買うこともできます。
オンラインだと移動を考えずに思い立ったら本を探せるのが良いですね。
英語の本(絵本、多読、一般的な書籍)はどこの図書館もだいたい充実しています(私の近くの図書館に目当ての本がなくてもほかの図書館にあれば取り寄せられます)が、その他の言語に関してはまだまだです。
フランス語なども、ゲーテインスティテュートみたいな図書館があるのでしょうか?何かご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

もしコロナ休校時に全国の多くの図書館でこのようなデジタルライブラリーがあったら、あの三か月、もう少し充実した時間を過ごすことができたかもしれません。
身体に障がいがあって、または小さい子どもがいて外出が億劫な親にとって、コロナとは関係なくこういう図書館はとても便利なのではないかと思います。

個人的に気をつけないといけないのは、寝る前にパソコンでオンライエの本を読んでいたら、目が冴えて寝られなくなってしまったことです。あと、ある本を読んだ後に「こういう友達がいたら嫌だなあ、一日損した気分になるよ」と思う内容だったので、それでちょっとイライラして寝られなくなったことがあります。
本はやはり紙媒体が良いと思いつつ、オンライン図書館はすごくいいアイデアであることに変わりはありません。

YouTube パイプオルガン課外授業

YouTubeで「パイプオルガン課外授業」というシリーズがあります。
オルガンの構造がよくわかります。
ふいご、リード管、フルー管、etc、、、
演奏が聴けます。バッハのオルガンミサのアルファとオメガで番組を挟んでいる構成も面白いですね。

パイプオルガン課外授業

今日は良い知らせを受けました

昨年、関東から改革派名古屋教会の礼拝に参加されたご夫婦がいらっしゃいました。
その時は、その方の教会ではリードオルガンはやめてパイプオルガンを入れたいと願う奏楽者が多く、残念だというお話を伺っていました。
この度、教会員で西川のリードオルガンを寄贈された方がいらっしゃったそうで、和久井さんに修理を頼んで教会で用いていきたいとの知らせを受けました。
パイプオルガンかリードオルガンか、どちらの楽器が礼拝にふさわしいとか、優れているとか、そんなことは問題にもなりません。
拙宅のクラシックオルガンのレッスンでは、フランスのロマン派を弾くような生徒さんにはほんの数回、リードオルガンのレッスンを施しています。フランクやそのほかの作曲家のハルモニウムの曲を弾いてもらっています。
そのほうがクラシックオルガン(パイプオルガン)を豊かに響かせることができます。
「パイプオルガンしか」しらないよりもリードオルガンも操作できるようになった方が、パイプオルガンの響かせ方が素晴らしくなります。
生徒さんは音大を出た人とか、もともと音楽的に素晴らしくすぐれているとか、そういうことに関係なく、
誰でもリードオルガンを経験すると、弾き方が変わるんですね。生徒さんご自身もそれをよく自覚されます。
音楽的にも内面的にも良い方向に変わっていかれます。
ただリードオルガンを弾けば良いというわけではありません。(パイプオルガンが本業だけれどもリードも教えているという人でも、実はあまりリードオルガンのことを知らないで教えている人もいます。そういう人は演奏はどうも…ですね。)
真のオルガニストになりたいと願うなら、リードオルガンの操作も学ぶべきです。
リードオルガンよりもパイプオルガンの方がかっこいいと比べたりとか、リードオルガンを見下しているうちは、パイプオルガンの方もうまくなりません。これはオルガン音楽の深い恵みを経験すればわかることです。

絶対音感と相対音感

絶対音感が演奏家にとって必須のものではないことが、中野孝紀先生によってわかりやすく示されています。

音楽と科学(5)絶対音感https://sciencechannel.jst.go.jp/B012801/detail/B012801005.html

「音楽というのは、演奏するにしても、それを聞いて楽しむにしても、作曲するにしても、音の高さだけではないですよね。演奏する人がただ正確な音の高さで演奏し、聞く人はただ正確な音を聞き、そういうことが音楽というわけではないと思うんです。ですから、ほかの要素、たとえば音楽の根本をなしているリズム感であるとか、その音のニュアンスの違い、それをどう感じるか、その曲をどう感じるか、感性の部分ですですよね。そういう重要な要素がミックスして、一つの音楽表現として、演奏する場合はもっと精神的な部分ですとか、あと感情的な部分が大事になってきますね。ですから、
絶対音感はベースに備わっているということは、一つのメリットかもしれませんが、音楽を通じて感動を分かち合うという一つの大きな目的を考えますと、あくまで絶対音感が目的ではなくて、より大きな目的に向かうための一つの手段、と言えるんではないでしょうか。」

わたしはバイエルは使わないけれど・・・

 以前、知人に誘われて出席したピアノ教師のための講習会で、高名な先生が、「今はいろんなピアノ教材のシリーズが出ているけれど、あるシリーズの1巻が終わったら同じシリーズの2巻に進むんじゃなくて、ほかのシリーズの1巻をやるのもとても良い方法です」とおっしゃっていました。
 私が子どもの時のように、バイエルやって、ブルグミュラーやって、チェルニー100番も併用しながらやって、30番40番50番、ソナチネ→ソナタ、という流れに必ずしも沿わなくて良いですね。今の方が選択肢がたくさんあってワクワクします。
 あるシリーズの1巻は楽譜が大きく書かれているけれど、ほかのシリーズの1巻は内容はすごく難しくなるわけじゃないけれど楽譜に書かれた音符が少し小さくなっているとか、違いはたくさんあるので、同じようなレベルのいろんな楽譜を目にすることによって、多くの曲に慣れるメリットがあります。

 
子どもにピアノを教える時、その子その子によって年齢が違う、性格が違う、体力が違う、興味が違う、何もかも違うので、一概に「うちでピアノを始める子にはこの教材」という風にはしていません。
同じ入門者でも4歳と6歳では、内容が似ていても与える教材が違って当然と思います。
4歳の入門者には大きな音符の楽譜を与えて、6歳の子には内容的にはそんなに変わらないけれど小さめの音符の楽譜を与えて…と使い分けることができます。
バイエルはもう使わないけれど、曲集の後ろのページにある曲集紹介のページには「バイエル上巻程度」「バイエル下巻程度」と書かれているので、やっぱりそう書いてくれるとわかりやすいです😅
日本独自の言い回しですね。

何年も前の話ですが、あるおばあちゃん先生(知り合い)のピアノレッスンを見学させていただいたところ、小学生みんなにバイエルを弾かせていました。
レッスン後に「なぜバイエルを使っていますか」と尋ねたところ、「だって私がバイエルで育ったし他の教材を知らないから」と答えられ、びっくりしました。
親が自分の大事な子どもを通わせているんだし、お月謝を頂いているのだから、先生はそれなりに教材研究をすべきです。バイエルをいまだに使っている先生は要注意・・・と思いました。

音大に行く意味・・・

 「オルガニスト(ピアニスト)になりたいんですけどわたしは音大に入れますか」と質問してくれる中学生たちがかつて何人かいました。
中学生と言えば自分の進路、生き方を考え始める時期かな。
こういう人たちにわたしは「音大はいろいろなレベルのがあるからどこかに入れるかもしれないけれど、食べていくのは難しいから私は絶対に勧めないですよ」と答えています。

自分が音大で学んだくせにこういう答えになってしまってすみません、と思いますが、
やはりよほどの能力がある人じゃないと食べていけないのは事実なので、いい加減なことは言いたくない。
しかも能力があってもほかのことがきっかけで音楽で食べていけない人も多いんですよ。
今は演奏下手でも、その演奏や話の内容に気迫を感じるような人じゃない限り、わたしは冷めた対応をしてしまいます。

オルガン科なんかは定員割れしているところが多いから、社会人入学も卒業も簡単なところが多いです。
音楽の専門教育を受けるのが諦められない社会人(女性にとって音大で学ぶということが、
一種のあこがれになっていることがありますので)が、仕事を辞めてまでオルガン科に入ることがありますが、
生活していける一生分のお金を稼いだから、残りの人生、好きに過ごしたいと音大に入るのはアリかもしれません。
しかし、「できればオルガンで食べていけたらなあ~~」っていうくらいで、会社を辞めてまで社会人入学するのはどうなんでしょう。
わたしの知っている方の中には、ご自身のオルガンの先生に事後報告で「オルガン科に入学します」って伝えた人がいます。
音大って、自分に能力があるかどうか、将来やっていけるかどうか、自分なりに悩んで悩んで、自分から「音大に行きます」じゃなくて、先生が生徒に力があると考えて、あるいは今はまだ実力が伴っていないけれど情熱があると感じて、
先生の方から「音大に進んでみたら?」と声をかけられて行くような、厳しい世界と思っていたのは昔の話。
今は社会人が自分で決めて自分で入れるような時代になったんだなあと、自分の考え方の古さに驚くことがあります。
音楽大学から卒業する人、毎年何人いるか…を考えると、供給過剰ですので、やはりわたしからお勧めすることはありませんが・・・。

音楽の仕事、毎日あるわけじゃありません。人にもよりますが、年に数回音楽(演奏、指導)の仕事があるだけの人もいます。
自分の収入ではアパートの一人暮らしも難しいので親元を離れないで40歳を迎える人もいます。
あるいは親に生活費の援助をもらいながら一人暮らしをする人もいます。

音楽では家族を養うどころか自分自身をも養えないことが多いので、音大にはどちらかというと女子学生の方が男子学生よりも多いくらいです。
(話はそれますが、一般社会ではモテなさそうな男子が音大では女が途切れたことないってことがあります。
女性と付き合いすぎて、女のえぐい面をたくさん見すぎた結果、ゲイの道に入る男子もいます。)

自分には演奏家として食べていけないと早々にわかった人の中で学力のある人は教育大学の音楽に進む人もいます。

「演奏家コース」というのを設置している音大もありますが、費用対効果で考えると、私立の音大4年間で一千万の学費を払って、演奏で一千万円稼ぐ人はほとんどいません。
夢見る若い人たちを餌にして年配の教授方が生きるために作った科であると思っても良いのではないでしょうか。

わたしは日本で音大に行っていないのですが、日本では学閥が強くあるようです。
楽器によっては東京芸大以外は意味がない、くらいのことを言っても言い過ぎじゃないような気がします。

中学高校音楽の教員免許、持っていて損はないかもしれないが、食べていけないです。
正規職員になればいいですが、音大卒の人が多すぎて、なかなか正規職員になれません。
正規の教員になって担任を持つと、音楽と関係ない、いろんな仕事をやらないといけないので演奏能力は絶対に下がります。
非常勤講師でいろんな学校の掛け持ち、移動だけでも大変、スケジュールのやりくりも大変で、根性ではやりきれないかもしれません。

楽器店で教えても、5割6割7割、楽器店がもっていっちゃって、自分の手元にくるお金を計算すると時給2000円ということもあり得ます。
ある音楽学校で月4回レッスン各1時間のために2万円かかりますが、現場の先生には2000円しか行ってないんです。
(それだったら先生の個人宅に伺えばよかったと思いますね。)

わたしがこういう現実を伝えても「それでも絶対に音大に行きたい、音楽が好き」と思っていても、卒業後、一般大学に進んだ友達がフツーに就職して手取り20万からスタートして年齢と共に収入が上がって、30万毎月安定して稼ぐのを見ると、卑屈になりますよ・・・。

趣味でめちゃくちゃうまい人もいますが、収入はほかでちゃんと得ながら趣味でレベル高くやるのが一番賢い気がします。
英語が話せるようになりたいからと言って、大学で学ぶでしょうか?
英語だけじゃなく、それにかかわる広い範囲のことも学びたいなら大学という選択肢があると思いますが、
英語を話すことが目的なら英会話学校へ行きますよね。
それと同じで、楽器の演奏を学びたいなら音大に行く必要があるかどうか、自分で素晴らしい先生を見つけて個人レッスンをつけてもらうことを考えると良いと思います。

スイスの音大にいたときに、バイオリンのザッハ・ブロン先生が学外からの、まだ音大に入る年齢ではない若い生徒を
一定期間指導する講習会が開催され、その終了演奏会を聞いたことがありますが、
中には弾くのが必死すぎて、音が荒い人も目立ちました。バイオリンがガリガリ言ってる。
ある目標に向かって必死なのはとても良いことですが、日常生活の何もかもを犠牲にしてガリガリな音楽の道しか残されていないとしたらとても悲しくないですか?

自宅でピアノ教室を開いて、うまくいけば高い収入を得られますが、
ピアノ科出身じゃない人でもピアノ教室を開いて指導がうまくて生徒がたくさんいる人もいます。
逆にピアノ科出身でも指導の方ではあまりうまくいかず、教室では自分の期待する収入ではない方もいます。
その辺のノウハウは音大ではあまり教えてくれないような気がします。

音大に入学するまでに出費もかなりあります。
楽器のレッスンも受験準備のためにそれなりの先生についたら高いですし、ソルフェージュのレッスンも受けなければなりません。
地方にいてそのチャンスの無い人は都会にレッスンを受けに来るので交通費や宿泊費がいります。
アップライトピアノしかなかった私に、当時のピアノの先生は、グランドピアノを買えとはっきりとおっしゃいました。
わたしのアップライトは高さがあるので、響きは良いんですが、グランドピアノじゃないとだめよ、とおっしゃる先生は今でも多いですね。
でもうちはそういう金持ちじゃなくて買えないから、高校生の時は学校の音楽室で朝練しました。
最初の大学(普通大学)では音楽室の空いているときに借りました。
音大ではピアノを輸送して部屋に置く学生もいますが、わたしは学校が朝、開くのと同時に到着してピアノの練習をしました。
出費以外でも、こういう精神力、体力、健康が必要です。

(ところでヨーロッパ人でコンクールで賞をもらうような人たちの中にはアップライトで練習している人もいます。
プロでもアップライトの方が、音が響きすぎなくて練習には良いと、好んで使っている人もいますので、必ずしもグランドピアノに固執する必要はないと思います。)

スイスでは音楽の仕事は日本に比べたらすごくいいので、ここでの話は、日本の音大を出て食べていくのは・・・の話です・・・

音価を教える時のリンゴ

音価を子どもに教えるとき、なぜかりんごを使います。ナシではありません。
丸子あかね先生の「リズムのほん1」にはりんごのクラフトが付録として入っています。


このりんごは4分の1に分けることができます。
中にマグネットを張り付けておくと良いですよ。
厚紙二枚を貫通する磁力が必要なので結構強力なマグネットを用意しなければいけません。

リズムのほんでは「四分音符をりんご1個」として教えているので、この1個しかないと、四分音符とそれより細かい音符しか教えられないんじゃないかなーと思います。
そこで4分の1にわけられるままごとのりんごを用意すると、「りんご2個で二分音符」「りんご3個で・・・4個で・・・」なんて教えられますし、りんご1個を分けていけば八分音符、十六分音符も教えられます。



ところで個人的には四分音符がりんご1個というのはちょっと違和感があります。
わたしの感覚だと、全音符がりんご1個、それを4個に分けたうちの1個が四分音符かなと思うからです。
でもそれはそれでなんか教えにくいですね。
どのピアノの本も最初は四分音符を基本に教えると思うので、そうするとやっぱり四分音符がりんご1個が良いんですかね。

お勧めの教本「ぽこあぽこ」

わたしが小学生でピアノを習い始めたときに使っていた楽典の本です。
今でも売っているんですね。

2巻まであって、1巻のはじめは丸を書くところから始めますが(白黒なのでリンゴの木や実に色を塗っても良いです)、
終わる頃、内容が全部頭に入っていたら楽典は完ぺきと言っていいくらいです。
一冊約2000円なので「高っ!」と思われるかもしれませんが、最近のワークブックって一冊千円くらいのを何冊もやらないといけないので、それに比べたら2巻で主要な楽典の知識が網羅できると思ったら特別高いものではないように思います。
内容が充実しているだけあって分厚いので、最近のワークブックみたいな薄いのでいろんなのをたくさんやるかどうかはお子さんの様子に合わせればいいと思います。
薄いワークブックは、終わりが見えて取り掛かりやすい、終わったという充実感を得やすいというメリットがありますからね。
ぽこあぽこは分厚いので、週一回のレッスンの中でちょこっと宿題も出しながら・・・だと終わるまで何年もかかります。
内容もそれなりに充実しているので、何年かけてもじっくり勉強すればいいんですが、一冊終わらせるのを楽しみに思う子どもには合わないかもしれません。
でも内容は本当に良いと思います。

お勧めの教本「ピアノひけるよ!ジュニア」

ピアノを習っていた子どもの頃、バイエルを弾いたことのある人は多いと思います。
わたしもバイエル弾きました。
バイエルは面白くない、単純、難しい、ヘ音記号が出てきたあたりでつまずいてピアノをやめた、など、私の周りでは否定的なことを聞くことが多かったのですが、私自身はバイエルは好きでした。きれいな曲だな~と思っていたので、「面白くない」と言っている人のことは理解できないでいました。
でも人は人、自分は自分なので、わたしにはバイエルが合っていたのでしょう。

ただそんなことを言っても、小学生のわたしが「バイエルって難しいな~ちょっと練習嫌かも~」と思ったことが一度だけあります。

それはバイエルの問題の一つ(なぜ今はバイエルを使わない先生が増えているか)なんですが、
「右手も左手もト音記号の音符で書かれている」ことだと思います。
バイエルは途中からはヘ音記号になるんですが、その途端なんか難しく感じるんですよね。
ヘ音記号にただ慣れていないだけなんですが。
ト音記号の高い音ばかりに慣れていたから、あとあと聴音をやるときに、低い音を聞き取るのが苦手になる可能性もあります。
そう考えると、ピアノを始める時から高い音だけじゃなくて低い音にも慣れておいた方が良いです。
もっとも、赤ちゃんは高い音が好き、何故ならお母さんの声だから、というのも聞いたことがありますので、
高い音の方が人間は心地よく感じるものなのかもしれません。

バイエルに準じた本が昔からあります。
一例として


これなんかは、両手ともト音記号で弾く曲がたくさんはいっています。

先生がバイエルで育ってきて、バイエルやそれに準ずる教本が使いやすいので、生徒にも使わせているという人は多いかもしれません。
これはこれで伝統的な方法なので良いと思いますが、
わたしが使いやすいな、良いなと思うのは、真ん中のドから広げていく曲集、しかも幼稚園やEテレで聞いた、歌ったことのある童謡です。

  
この曲集は、
子どもが知っている曲を弾くので、
1、やる気が起きやすい
2、弾いていて楽しい
3、弾けたら家族や友達に聞かせたくなる、ぼく・わたしが弾くからあなたは歌ってね、と家族を誘いたくなる
4、歌詞が書いてあって歌いながら弾ける弾き語りもできる
5、2巻からは右手で弾いた曲をそのまま左手でも弾く曲やユニゾンもありますので、バッハやハノンみたいな、「左手も右手のように動く」を目指せる
6、先生の伴奏が付くので、無味乾燥にならない
7、1巻は童謡のメロディーを右手と左手で受け渡しながら弾くので、左手が伴奏の決まりきった形にならなくて良い
8、1巻で「ミドソミ」のような音が飛ぶ形も出てくるので指の独立の導入ができる
9、1・2巻は五本指のポジションの曲(五本の指を鍵盤の上に置いたまま弾ける)を扱っている、3巻で指の置き換えが入ってくるので、手を見ないで鍵盤の幅を正しく取る能力を身につけさせやすい=楽譜を見ながら弾く能力が育ちやすい
10、1巻から3巻を通して、同じ曲が何度も出てきます。しかし1巻ではメロディーのみ弾いていたのが、2巻3巻では左手の伴奏がついたり、ユニゾンで弾いたりします。指の動きを徐々に複雑にしてあるので、メロディーを一から譜読みしなくてもいい分、複雑化する指の動きに集中することができます。
です!

バイエルの中で、先生の伴奏に合わせてドレミ・・・を弾く曲があったと思うんですが、先生との合奏はうれしかったのを思い出します。
自分だけで弾くのもいいけれど、連弾ならさらに響きが広がって良いですよね。

これに準じたワークブックもあります。

 

ワークブックは、曲集の方を見ながら答える問題があるので、どの曲をやっているときにどのページを同時にやると良いというのがわかりやすいです。
ト音記号、ヘ音記号、音符をなぞり書きするので、全くの初歩から使えます。
1冊の中に「タンタン」と言いながらリズムをたたくのもあるから、楽典だけじゃなくてリズム練習もできます。

以上の教本は5歳くらいでちょうど使いやすい気がします。

3歳でピアノレッスンできるかどうか。

 ピアノは脳に良い、音感教育は小さいころに始めた方が良いということで、3歳で楽器を子どもに習わせる親御さんがいます。
わたしの子どものお友達も、3歳からピアノを習っている方がちらほら・・・
あるお母さんにレッスンの様子をうかがうと、3歳だとピアノを弾くということは全然成り立ってなくて、
歌を歌うこともあれば、30分のレッスン時間のうち多くは、ピアノや音楽と全然関係のないこと、絵を描いたりしているそうです。
お母さんはレッスン中に同じ部屋にいるとイライラするから、外に出るそうです。
それでもピアノを習わせるメリットを感じて、あるいは期待していらっしゃるから習わせるのでしょう。
わたしだったら送迎の時間やお月謝や教材費のことを考えるとなかなかそこまで踏み切れません。
人それぞれで良いと思いますけど。

うちの子を見ていて、3歳ではレッスンは成り立たないと思います。
リトミック的なものならグループレッスンの方が向いています。お友達がやっているから一緒にわたしも、となります。
個人レッスンだと先生の指示が聞けるかどうかは子ども自身が動かない限り、課題が進まないというか・・・
リトミックのグループレッスンだと、自分自身がやりたいかどうかはさておき、ほかの子がやっているうちに何となく自分も体が動くってことが期待できますが、個人レッスンだとそうはならない。
3歳でピアノのレッスンが成り立っている子って相当頭が良い子なんじゃないかと思います。
そもそも3歳の子が人の話を聞けるってすごくないですか?

一般論として
3歳の子がある曲を1年かけてやっと弾けるようになったとします。
でも5歳で始めた子はその曲を数分で弾けるようになります。
3歳と5歳はそのくらい能力に開きがあるんですね。
この時期の成長は著しいというか。
そう考えると3歳の子に一年間お月謝をかけた分は無駄になったと親が感じるかどうか・・・
だと思います。
今は少子化で、習い事も細分化されて色々可能性があるので、ピアノの生徒が減りつつあったり、些細なきっかけでピアノをやめる人がいると思います。(昔みたいに、「耐えてなんぼ」という考え方はもうないでしょう。)
なのでピアノ教室側も2歳3歳でピアノの生徒を取りたがりますが、
ピアノレッスンと聞いて思い浮かべるようなレッスンが成り立つかどうかと考えると、それは難しいと思います。(できる子もいます。)


ピアノレッスンアイデアブックはとても参考になりますが、
この中で、「ひもとおし」「ボタン教材」など、モンテッソーリ教具をご存知の方ならわかる道具を使って幼児のレッスンをされている先生がいらっしゃいます。
でもこれってなにもピアノレッスンに通ってまでやらなくても家でできることだよね~と思うわけです。
2~3歳のレッスンで絵本を読むとかも紹介されているんですが、「色の認識に使える絵本」として「あかあかくろくろ」が紹介されていたり、「数の認識に使える絵本」として「おたんじょうかい1・2・3」が紹介されています。
これもピアノレッスン?と考えてしまいます。

要するにレッスンが成り立つには、
数がわかる、
色がわかる(ドは赤、レは黄色・・・など、認識して覚えないといけません)、
先生の話が分かる、そして実行できる、
ちょっと気が進まなくてもとりあえず頑張って5分でも座っていられる、
いろんな「高い低い、長い短い」がわかる(棒が長い、音が高い、etc)、
教室にあるものを手あたり次第触ることをしない、
トイレトレが終わっている、
平仮名やカタカナが読める(せめてドレミ・・・くらいは)、
理解力がある(先生の話を聞いて、どの音符がドレミかわかる、音価がわかる)、
鉛筆を正しく持って塗ったり書いたりできる、




こんなことができた方が、レッスンが成り立つを思います。
そう考えると、ピアノレッスンを始めるのは、早くて4歳、適齢は5歳6歳あたりではないでしょうか。
それ以前ならリトミックのグループレッスンで親子そろってお友達とわいわいやっていくのが良いのではないかと思います。

他の習い事はどうかわかりませんが、知的能力がはっきりと求められる習い事なら、やはり5歳以降に始めると良いのではないでしょうか。
子どもにもよりますが、上記のようなことが難しければ、もっと遅くに始めることも視野に入れた方が良いかもしれません。
しかし、そこはちょっと判断に迷うところです。本人の能力が整うのを待ちすぎても、ただ遅らせるだけになってしまいます。
ピアノを始めるにあたり、本人の能力がとても足りなさそうなら成長を少し待つのも良いと思いますが、
ちょっと頑張ればピアノ弾けそうなら、あえて習うことによって本人の成長を促すこともできるでしょう。
そこは子どもの個人差が大きいので親が判断するしかないと思います。