譜読みのコツ
私の生徒さんで、「楽譜がなかなか早く読めなくて・・・」とおっしゃる方が多いので、いくつかコツをお伝えします。
初級レベルのお子さんにも役に立つと思います。
私が通っていた音大では「初見」の授業があり、私の場合はピアノで受講しました。試験もあり、点数も出ました。
誰でも初めて楽譜を見て弾く時は、初見です。初見のコツを押さえて練習すると良いと思います。
以下には初見のコツと、譜読みのコツ、練習のコツが、一緒くたに書かれていますが、全て楽譜を読んで練習するときに大事なことです。
楽典やソルフェージュの知識が必要になってきますが、以下の中からご自分が取り入れられる項目から取り入れて下さい。
初見時に大事な事柄は、2回目以降に楽譜を見て練習するときにも大事な事です。
大事なことは、いきなり弾かないことです。楽器から手を離して、目で楽譜を見る時間を取ります。
初見ではなくて二回目以降の練習で弾く場合にも、いきなり弾かないで楽譜を見る時間を作ってください。
拍子、速度記号、メトロノーム記号を見て、最終的な理想の速さを考える。三拍子なら「1,2,3」と何度か数える。拍を数えることをしないのに、弾くことをしないでください。
そして、今の自分ならどのくらいの速さでなら弾けそうか考える。楽譜の中で、難しそうなところをいくつかピックアップして、自分ならどのくらいの速さで弾けそうか想像する。「難しそうなところ」とは、臨時記号があるところ、速い音符が続くところ、複雑そうな重音や和音のあるところ、拍子が変わるところ、音が飛ぶところ、など。
調号と、曲の始まりの音と終わりの音を見て、調性を考える。
ト長調の曲なのに、いつもファにシャープをつけるのを忘れることを防げます。音階の知識があると良いですね。曲の中で転調しているところもあるでしょう。短調なら、和声的短音階、旋律的短音階で、♯、♮の場所が変わりますので、「なになに短調だからこの音にシャープが付きやすい」と思ってから弾くと良いですね。
楽譜の中の臨時記号を見つけておく。鍵盤楽器で、例えば白鍵から黒鍵に行く場合、指が斜め右上に進むのか(♯)、斜め左上に進むのか(♭)、頭の中で想像する。
音型のパターンを見つける。例えば左手が「ドミソ、ドミソ、シレソ、シレソ」となっている個所で、いちいち「ド」「レ」「ミ」「ド」「レ」「ミ」と読まないで、「『ドミソ』の分散和音が二回ある」「『シレソ』の分散和音が二回ある」と考えること。
音符を読むときにいちいちドから数えない。音符を見たらそれがすぐ何の音なのか読めるように練習すること。
「おんぷカード」のようなフラッシュカードを使って普段から練習する。特に鍵盤楽器の人は、一枚のカードにヘ音記号とト音記号が書かれているカードで練習すること。
みんなだいすき!おんぷカード
初見で人前で弾く時には止まってはいけないが、家での練習での時には止まっても良い。でも、一通り譜読みが終わってこれから指に曲を覚えこませようという時には、止まらないで弾ける速さまでテンポを落として弾くこと。
自分でテンポを落としたつもりでも、弾けるところは速く弾き、弾けないところではテンポが落ちてしまうのを無意識にやってしまうので、必ずメトロノームを使って練習する。曲を通してどこも間違えないか、間違えても一か所か二か所程度で済むような速さに設定すること。
鍵盤楽器を弾く時に、椅子に座る場所を気にすること。真ん中のドにおへそが来る辺りに座ること。高い音が多いからといって真ん中よりも右に寄って座らない。低い音が多いからといって真ん中より左に座らない。他の楽器の人も、姿勢に気を付ける。
鍵盤楽器では、指番号を考える。指番号を楽譜に書く。ゆっくりのテンポと速いテンポの時では弾きやすい指番号が
変わる時があるので、速いテンポで弾けるようになった時に指番号が変わることを想定しておく。
指番号を決める時には、音程(オクターブ広がっているとか)や、次の音が弾けるような指番号を探すこと。「その音は弾けても次の音が弾きにくい」ではだめです。「次の音が弾きやすい」「次の音につながる」指番号を決めましょう。
楽譜を全体的に見て、ABA形式とか、「最初に出てきたこの箇所は最後にも出てくるな」とか、「同じところ」「似ているところ」「全く新しいところ」などの構成を知っておく。
楽譜を読んで弾くということは、「音符を読む」「リズム」「音符とリズムと強弱を組み合わせて指の運動をする」ということに分けられると思います。「音符を読む」は先ほどのみんなだいすき!おんぷカードで練習すると良いと思います。
他にワークブックを使うのも良いです。この時も音をいちいち「ド」から「ドレミファ・・・」のように数えないこと。本に「す」と書いてあってもいちいち「あいうえお、かきくけこ、さしす・・・」って考えないで、「す」を見た瞬間に「す」って読めるのと同じで、「ミ」の音符を見たら「ミ」、「ソ」の音符を見たら「ソ」といえるようにまで練習すること。
小学生のための おんぷワークブック (1)
小学生のための おんぷワークブック2
小学生のための おんぷワークブック 3
小学生のための おんぷワークブック 4
小学生のための おんぷワークブック 5
幼児や、大人でもまだ楽器を習い始めたばかり・・・は以下のワークブックがお勧めです。
おんぷにこにこワーク 1
おんぷにこにこワーク 2
おんぷにこにこワーク 3
おんぷにこにこワーク 4
おんぷにこにこワーク 5
リズムは「みんなだいすき! リズムのほん」が1巻から5巻まであるので、大人でも初心者は練習すると良いでしょう。
みんなだいすき!リズムのほん 1
みんなだいすき!リズムのほん 2
みんなだいすき!リズムのほん 3
みんなだいすき!リズムのほん 4
みんなだいすき!リズムのほん 5
私は中学校からキリスト教主義の学校に通いました。中学校に入った時に讃美歌集を買わなくてはいけませんでした。
礼拝のオルガン当番を始めることになってのですが、讃美歌って4声で書かれていて、一拍ごとに4個の音が同時に次の音に代わっていきます。ホイホイホイっと、テンポよく変わりゆく4個の音を読んで、ハイ次、ハイ次、って弾いていかないといけません。
最初はすごく難しく感じましたが、積極的に練習しようと思って、毎日一曲ずつ讃美歌を弾いていくことを自分に課しました。
譜読みが早くなるコツは、私の毎日の讃美歌練習のように、新しい曲を毎日練習していくことです。バイエルみたいなレベルで、アルベルティバッソ(ドソミソ、ドソミソ)みたいな、決まった音型の楽譜が、譜読み練習にふさわしいと思います。
皆様のお役に立ちますように。
初級レベルのお子さんにも役に立つと思います。
私が通っていた音大では「初見」の授業があり、私の場合はピアノで受講しました。試験もあり、点数も出ました。
誰でも初めて楽譜を見て弾く時は、初見です。初見のコツを押さえて練習すると良いと思います。
以下には初見のコツと、譜読みのコツ、練習のコツが、一緒くたに書かれていますが、全て楽譜を読んで練習するときに大事なことです。
楽典やソルフェージュの知識が必要になってきますが、以下の中からご自分が取り入れられる項目から取り入れて下さい。
初見時に大事な事柄は、2回目以降に楽譜を見て練習するときにも大事な事です。
大事なことは、いきなり弾かないことです。楽器から手を離して、目で楽譜を見る時間を取ります。
初見ではなくて二回目以降の練習で弾く場合にも、いきなり弾かないで楽譜を見る時間を作ってください。

そして、今の自分ならどのくらいの速さでなら弾けそうか考える。楽譜の中で、難しそうなところをいくつかピックアップして、自分ならどのくらいの速さで弾けそうか想像する。「難しそうなところ」とは、臨時記号があるところ、速い音符が続くところ、複雑そうな重音や和音のあるところ、拍子が変わるところ、音が飛ぶところ、など。





「おんぷカード」のようなフラッシュカードを使って普段から練習する。特に鍵盤楽器の人は、一枚のカードにヘ音記号とト音記号が書かれているカードで練習すること。


自分でテンポを落としたつもりでも、弾けるところは速く弾き、弾けないところではテンポが落ちてしまうのを無意識にやってしまうので、必ずメトロノームを使って練習する。曲を通してどこも間違えないか、間違えても一か所か二か所程度で済むような速さに設定すること。


変わる時があるので、速いテンポで弾けるようになった時に指番号が変わることを想定しておく。
指番号を決める時には、音程(オクターブ広がっているとか)や、次の音が弾けるような指番号を探すこと。「その音は弾けても次の音が弾きにくい」ではだめです。「次の音が弾きやすい」「次の音につながる」指番号を決めましょう。


他にワークブックを使うのも良いです。この時も音をいちいち「ド」から「ドレミファ・・・」のように数えないこと。本に「す」と書いてあってもいちいち「あいうえお、かきくけこ、さしす・・・」って考えないで、「す」を見た瞬間に「す」って読めるのと同じで、「ミ」の音符を見たら「ミ」、「ソ」の音符を見たら「ソ」といえるようにまで練習すること。
小学生のための おんぷワークブック (1)
小学生のための おんぷワークブック2
小学生のための おんぷワークブック 3
小学生のための おんぷワークブック 4
小学生のための おんぷワークブック 5
幼児や、大人でもまだ楽器を習い始めたばかり・・・は以下のワークブックがお勧めです。
おんぷにこにこワーク 1
おんぷにこにこワーク 2
おんぷにこにこワーク 3
おんぷにこにこワーク 4
おんぷにこにこワーク 5
リズムは「みんなだいすき! リズムのほん」が1巻から5巻まであるので、大人でも初心者は練習すると良いでしょう。
みんなだいすき!リズムのほん 1
みんなだいすき!リズムのほん 2
みんなだいすき!リズムのほん 3
みんなだいすき!リズムのほん 4
みんなだいすき!リズムのほん 5
私は中学校からキリスト教主義の学校に通いました。中学校に入った時に讃美歌集を買わなくてはいけませんでした。
礼拝のオルガン当番を始めることになってのですが、讃美歌って4声で書かれていて、一拍ごとに4個の音が同時に次の音に代わっていきます。ホイホイホイっと、テンポよく変わりゆく4個の音を読んで、ハイ次、ハイ次、って弾いていかないといけません。
最初はすごく難しく感じましたが、積極的に練習しようと思って、毎日一曲ずつ讃美歌を弾いていくことを自分に課しました。
譜読みが早くなるコツは、私の毎日の讃美歌練習のように、新しい曲を毎日練習していくことです。バイエルみたいなレベルで、アルベルティバッソ(ドソミソ、ドソミソ)みたいな、決まった音型の楽譜が、譜読み練習にふさわしいと思います。
皆様のお役に立ちますように。
リードオルガン協会大会@犬山・明治村
今日はリードオルガン協会の会員たちとムフフな時間を過ごしました。5台それぞれ、合う曲合わない曲あり、曲を探すのは楽しい時間でした。16世紀~18世紀の曲を中心に選びました。リードオルガンができた時代と同じような時代の曲はもちろん合いますが、このように古い曲も大変良く合いました。
リードオルガンの体が大きくても思ったような大きな音が出なくて繊細だったり、体が小さくて体重が軽くても大きな明るい音が出たり、見た目と中身が違うんですね。二台のオルガンの曲は、ピッチの合うオルガンを探しました。大会演奏会が無事終わって感謝です。
1616年のWiezelの曲はスイスのエンガディン(グラオビュンデン)で見つかった曲で、私がチューリヒにいたときに、NotenPunktという楽譜屋さんで「スイスのオルガン曲の楽譜が欲しい」とお店の方に伝えたところ、勧められた楽譜です。今の和声法や楽典ができる前の曲で、響きが独特でしたね。鍵盤楽器の曲だからオルガンやチェンバロで弾いても良いですが、メロディーをリコーダーに吹いてもらって、鍵盤が伴奏したらとても美しい曲になります。
写真は、リードオルガン(足踏みオルガン)の文化を中心となって引っ張ってきた方々です。


リードオルガンの体が大きくても思ったような大きな音が出なくて繊細だったり、体が小さくて体重が軽くても大きな明るい音が出たり、見た目と中身が違うんですね。二台のオルガンの曲は、ピッチの合うオルガンを探しました。大会演奏会が無事終わって感謝です。
1616年のWiezelの曲はスイスのエンガディン(グラオビュンデン)で見つかった曲で、私がチューリヒにいたときに、NotenPunktという楽譜屋さんで「スイスのオルガン曲の楽譜が欲しい」とお店の方に伝えたところ、勧められた楽譜です。今の和声法や楽典ができる前の曲で、響きが独特でしたね。鍵盤楽器の曲だからオルガンやチェンバロで弾いても良いですが、メロディーをリコーダーに吹いてもらって、鍵盤が伴奏したらとても美しい曲になります。
写真は、リードオルガン(足踏みオルガン)の文化を中心となって引っ張ってきた方々です。



2学期は・・・
うちの子どもたちが学齢期なので、一年を「1学期、2学期、3学期」と分けて考えてしまいます。
2学期は10月に電気文化で合唱のオルガン伴奏、11月は、日本キリスト教団名古屋中央教会で歌手の伴奏をしてきました。
電気文化にはポジティフオルガンがあり、すでに何度も弾かせていただいているので、いつも「やあ!久しぶりだね!」という気持ちで弾いています。
名古屋中央教会の方は、教会には久しく足を踏み入れていなかったので、知らない間に改修されていて、音響が良くなっていました。
とはいえ、弾いている場所(楽器の席)ではビフォーアフターの違いがちょっとよくわからないのですが、会衆席の方では違いがよくわかるようです。
オルガンの方は前に弾かせていただいたのは何年前かな、と思いましたが、
弾いてみたらすぐに昔の友達感覚になれました。「あ、君はこんな感じだったよね!」って気持ちです。
オルガンはその場所に設置されていて、そのオルガンに合わせないといけない難しさがありますが、
古い友達に会ったような優しい気持ちになれるのもオルガニストの幸せかなと思います。
それぞれの演奏会でのオルガン演奏についてはお客さんからポジティブな反応を頂いたようで、
演奏会に来てくださった方の中には私の所属教会の方に私のことで問い合わせてくださった方がいらっしゃったようです。
私は演奏会のたびに、人に感動してもらいたい・人の心を動かしたい、と考えて弾いたことは一度もありません。
なぜなら、それはなにかおこがましいことのような気がするからです。
あくまでも主役はオルガンだと思いますので、「私が」じゃないんですよね。
私ができることはオルガンに空気を通すことだけだと思います。
もしそれで演奏に対してポジティブに思ってくださった方がいたら、シンプルに「オルガンが鳴ってくれて良かった!」と思うだけなんです。
2学期は10月に電気文化で合唱のオルガン伴奏、11月は、日本キリスト教団名古屋中央教会で歌手の伴奏をしてきました。
電気文化にはポジティフオルガンがあり、すでに何度も弾かせていただいているので、いつも「やあ!久しぶりだね!」という気持ちで弾いています。
名古屋中央教会の方は、教会には久しく足を踏み入れていなかったので、知らない間に改修されていて、音響が良くなっていました。
とはいえ、弾いている場所(楽器の席)ではビフォーアフターの違いがちょっとよくわからないのですが、会衆席の方では違いがよくわかるようです。
オルガンの方は前に弾かせていただいたのは何年前かな、と思いましたが、
弾いてみたらすぐに昔の友達感覚になれました。「あ、君はこんな感じだったよね!」って気持ちです。
オルガンはその場所に設置されていて、そのオルガンに合わせないといけない難しさがありますが、
古い友達に会ったような優しい気持ちになれるのもオルガニストの幸せかなと思います。
それぞれの演奏会でのオルガン演奏についてはお客さんからポジティブな反応を頂いたようで、
演奏会に来てくださった方の中には私の所属教会の方に私のことで問い合わせてくださった方がいらっしゃったようです。
私は演奏会のたびに、人に感動してもらいたい・人の心を動かしたい、と考えて弾いたことは一度もありません。
なぜなら、それはなにかおこがましいことのような気がするからです。
あくまでも主役はオルガンだと思いますので、「私が」じゃないんですよね。
私ができることはオルガンに空気を通すことだけだと思います。
もしそれで演奏に対してポジティブに思ってくださった方がいたら、シンプルに「オルガンが鳴ってくれて良かった!」と思うだけなんです。
カンタータアカデミー名古屋 演奏会 2022年5月1日
2022年5月1日㈰ 電気文化会館
カンタータアカデミー名古屋第2回演奏会を行います。
指揮者 李善銘
吉田友昭さんが発起人となったグループです。
私はオルガンで通奏低音します。
吉田友昭さん:
2021年7月から兵庫県立芸術文化センターのコロナ対策アドバイザー。
2021年のサントリー1万人の第九のアドバイザー。
他にもいくつかのホールの気流テストなどをして、合唱関係の感染対策のアドバイスをしている。
2021年8月25日の「最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明」の賛同者に加わり、記者会見にも加わった。
日本オーボエ協会のコンクールでベストシニア賞受賞。
カンタータアカデミー名古屋第2回演奏会を行います。
指揮者 李善銘
吉田友昭さんが発起人となったグループです。
私はオルガンで通奏低音します。
吉田友昭さん:
2021年7月から兵庫県立芸術文化センターのコロナ対策アドバイザー。
2021年のサントリー1万人の第九のアドバイザー。
他にもいくつかのホールの気流テストなどをして、合唱関係の感染対策のアドバイスをしている。
2021年8月25日の「最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明」の賛同者に加わり、記者会見にも加わった。
日本オーボエ協会のコンクールでベストシニア賞受賞。
FM岡崎 音魂クラシック 出演 2021年11月18日㈭
FM岡崎「音魂クラシック」に再び登場しますよ。
2021年11月18日㈭20時30分~
今まではオルガンソロ曲を流していただきましたが、今回はオーケストラとの曲を流します。
サン=サーンス 交響曲第3番オルガン付き、
ブクステフーデ カンタータを放送予定です。
よろしくおねがいしま~す。
2021年11月18日㈭20時30分~
今まではオルガンソロ曲を流していただきましたが、今回はオーケストラとの曲を流します。
サン=サーンス 交響曲第3番オルガン付き、
ブクステフーデ カンタータを放送予定です。
よろしくおねがいしま~す。
ゲーテインスティテュートのライブラリー
昨年3月から5月までの3か月間、学校が休みになって親たちは大変な思いをしましたね。
私のイタリアの知り合いは、日本よりも長い間休校だったみたいで大変そうでしたが、お母さんも息子さんもお料理が好きなので、家で一緒にお料理しながら過ごしたと言っていました。
コロナ休校で困ったなあと思ったことの一つは、いろんな施設も休みになったことです。
遊園地とか、遊ぶようなところが休みになったのは私としては残念でしたが仕方ありません。
それよりも困ったのが名古屋市図書館が休みになったということでした。
コロナ休校になったばかりの時は、司書さんが用意してくれた本が何冊かセットになったものを窓口で借りられましたが、
休校が延長して、図書館が完全に閉まってしまったので、それもなくなりました。
司書さんが年齢別に図書をセレクトしてくれたおかげで、自分だったら選ばないような絵本も見れたのでそれはそれでよかったのかもしれませんが、自分や自分の子どもが選んだわけではないので、もしツボにはまらなければ何回も読み返すことは無かったですね。6冊のうち4冊が自分の好みでなければちょっと残念な感じがしました。自分で本を選べる自由のありがたさを感じました。
でもコロナで完全休館になるまでの間だけでもギリギリまで貸し出そうとしてくれた司書さんたちには感謝しています。
図書館みたいに無料で本を借りたり、冷暖房完備で座って勉強できる場所があるのは本当にありがたいことだと思いました。
例えば家に居場所がない子どもが、普段なら学校が居場所になっていたけれど、休校だからほかにどこに行けばいいんだ?と考えると、図書館は落ち着いて勉強できる一つの居場所だったかもしれません。一斉にどの施設も閉まってしまうと行き場が全くなくなるな、と、そんなことを考えました。
ただ、コロナのおかげでオンラインでできることが増えて、外出する必要もなく、家で受けられるサービスが増えたなと思いました。
その一つに、ゲーテインスティテュートのオンライン図書館です。
もしかしたらコロナでなくとも前からこういう形で図書館をやっていたのかもしれませんが、コロナがきっかけで私はこういう図書館を見つけることができました。
ゲーテインスティテュート・オンライエ(デジタルライブラリー)
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/ser/onl.html
ゲーテインスティテュートの図書館は東京にあるそうですが、本を借りるためにわざわざ行くことはできません。旅費をかけるくらいなら、ちょっと時間をかけてもその本を買った方が良いでしょう。1週間かかりますがドイツアマゾンで買うこともできます。
オンラインだと移動を考えずに思い立ったら本を探せるのが良いですね。
英語の本(絵本、多読、一般的な書籍)はどこの図書館もだいたい充実しています(私の近くの図書館に目当ての本がなくてもほかの図書館にあれば取り寄せられます)が、その他の言語に関してはまだまだです。
フランス語なども、ゲーテインスティテュートみたいな図書館があるのでしょうか?何かご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
もしコロナ休校時に全国の多くの図書館でこのようなデジタルライブラリーがあったら、あの三か月、もう少し充実した時間を過ごすことができたかもしれません。
身体に障がいがあって、または小さい子どもがいて外出が億劫な親にとって、コロナとは関係なくこういう図書館はとても便利なのではないかと思います。
個人的に気をつけないといけないのは、寝る前にパソコンでオンライエの本を読んでいたら、目が冴えて寝られなくなってしまったことです。あと、ある本を読んだ後に「こういう友達がいたら嫌だなあ、一日損した気分になるよ」と思う内容だったので、それでちょっとイライラして寝られなくなったことがあります。
本はやはり紙媒体が良いと思いつつ、オンライン図書館はすごくいいアイデアであることに変わりはありません。
私のイタリアの知り合いは、日本よりも長い間休校だったみたいで大変そうでしたが、お母さんも息子さんもお料理が好きなので、家で一緒にお料理しながら過ごしたと言っていました。
コロナ休校で困ったなあと思ったことの一つは、いろんな施設も休みになったことです。
遊園地とか、遊ぶようなところが休みになったのは私としては残念でしたが仕方ありません。
それよりも困ったのが名古屋市図書館が休みになったということでした。
コロナ休校になったばかりの時は、司書さんが用意してくれた本が何冊かセットになったものを窓口で借りられましたが、
休校が延長して、図書館が完全に閉まってしまったので、それもなくなりました。
司書さんが年齢別に図書をセレクトしてくれたおかげで、自分だったら選ばないような絵本も見れたのでそれはそれでよかったのかもしれませんが、自分や自分の子どもが選んだわけではないので、もしツボにはまらなければ何回も読み返すことは無かったですね。6冊のうち4冊が自分の好みでなければちょっと残念な感じがしました。自分で本を選べる自由のありがたさを感じました。
でもコロナで完全休館になるまでの間だけでもギリギリまで貸し出そうとしてくれた司書さんたちには感謝しています。
図書館みたいに無料で本を借りたり、冷暖房完備で座って勉強できる場所があるのは本当にありがたいことだと思いました。
例えば家に居場所がない子どもが、普段なら学校が居場所になっていたけれど、休校だからほかにどこに行けばいいんだ?と考えると、図書館は落ち着いて勉強できる一つの居場所だったかもしれません。一斉にどの施設も閉まってしまうと行き場が全くなくなるな、と、そんなことを考えました。
ただ、コロナのおかげでオンラインでできることが増えて、外出する必要もなく、家で受けられるサービスが増えたなと思いました。
その一つに、ゲーテインスティテュートのオンライン図書館です。
もしかしたらコロナでなくとも前からこういう形で図書館をやっていたのかもしれませんが、コロナがきっかけで私はこういう図書館を見つけることができました。
ゲーテインスティテュート・オンライエ(デジタルライブラリー)

ゲーテインスティテュートの図書館は東京にあるそうですが、本を借りるためにわざわざ行くことはできません。旅費をかけるくらいなら、ちょっと時間をかけてもその本を買った方が良いでしょう。1週間かかりますがドイツアマゾンで買うこともできます。
オンラインだと移動を考えずに思い立ったら本を探せるのが良いですね。
英語の本(絵本、多読、一般的な書籍)はどこの図書館もだいたい充実しています(私の近くの図書館に目当ての本がなくてもほかの図書館にあれば取り寄せられます)が、その他の言語に関してはまだまだです。
フランス語なども、ゲーテインスティテュートみたいな図書館があるのでしょうか?何かご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
もしコロナ休校時に全国の多くの図書館でこのようなデジタルライブラリーがあったら、あの三か月、もう少し充実した時間を過ごすことができたかもしれません。
身体に障がいがあって、または小さい子どもがいて外出が億劫な親にとって、コロナとは関係なくこういう図書館はとても便利なのではないかと思います。
個人的に気をつけないといけないのは、寝る前にパソコンでオンライエの本を読んでいたら、目が冴えて寝られなくなってしまったことです。あと、ある本を読んだ後に「こういう友達がいたら嫌だなあ、一日損した気分になるよ」と思う内容だったので、それでちょっとイライラして寝られなくなったことがあります。
本はやはり紙媒体が良いと思いつつ、オンライン図書館はすごくいいアイデアであることに変わりはありません。
YouTube パイプオルガン課外授業
YouTubeで「パイプオルガン課外授業」というシリーズがあります。
オルガンの構造がよくわかります。
ふいご、リード管、フルー管、etc、、、
演奏が聴けます。バッハのオルガンミサのアルファとオメガで番組を挟んでいる構成も面白いですね。
パイプオルガン課外授業
オルガンの構造がよくわかります。
ふいご、リード管、フルー管、etc、、、
演奏が聴けます。バッハのオルガンミサのアルファとオメガで番組を挟んでいる構成も面白いですね。

今日は良い知らせを受けました
昨年、関東から改革派名古屋教会の礼拝に参加されたご夫婦がいらっしゃいました。
その時は、その方の教会ではリードオルガンはやめてパイプオルガンを入れたいと願う奏楽者が多く、残念だというお話を伺っていました。
この度、教会員で西川のリードオルガンを寄贈された方がいらっしゃったそうで、和久井さんに修理を頼んで教会で用いていきたいとの知らせを受けました。
パイプオルガンかリードオルガンか、どちらの楽器が礼拝にふさわしいとか、優れているとか、そんなことは問題にもなりません。
拙宅のクラシックオルガンのレッスンでは、フランスのロマン派を弾くような生徒さんにはほんの数回、リードオルガンのレッスンを施しています。フランクやそのほかの作曲家のハルモニウムの曲を弾いてもらっています。
そのほうがクラシックオルガン(パイプオルガン)を豊かに響かせることができます。
「パイプオルガンしか」しらないよりもリードオルガンも操作できるようになった方が、パイプオルガンの響かせ方が素晴らしくなります。
生徒さんは音大を出た人とか、もともと音楽的に素晴らしくすぐれているとか、そういうことに関係なく、
誰でもリードオルガンを経験すると、弾き方が変わるんですね。生徒さんご自身もそれをよく自覚されます。
音楽的にも内面的にも良い方向に変わっていかれます。
ただリードオルガンを弾けば良いというわけではありません。(パイプオルガンが本業だけれどもリードも教えているという人でも、実はあまりリードオルガンのことを知らないで教えている人もいます。そういう人は演奏はどうも…ですね。)
真のオルガニストになりたいと願うなら、リードオルガンの操作も学ぶべきです。
リードオルガンよりもパイプオルガンの方がかっこいいと比べたりとか、リードオルガンを見下しているうちは、パイプオルガンの方もうまくなりません。これはオルガン音楽の深い恵みを経験すればわかることです。
その時は、その方の教会ではリードオルガンはやめてパイプオルガンを入れたいと願う奏楽者が多く、残念だというお話を伺っていました。
この度、教会員で西川のリードオルガンを寄贈された方がいらっしゃったそうで、和久井さんに修理を頼んで教会で用いていきたいとの知らせを受けました。
パイプオルガンかリードオルガンか、どちらの楽器が礼拝にふさわしいとか、優れているとか、そんなことは問題にもなりません。
拙宅のクラシックオルガンのレッスンでは、フランスのロマン派を弾くような生徒さんにはほんの数回、リードオルガンのレッスンを施しています。フランクやそのほかの作曲家のハルモニウムの曲を弾いてもらっています。
そのほうがクラシックオルガン(パイプオルガン)を豊かに響かせることができます。
「パイプオルガンしか」しらないよりもリードオルガンも操作できるようになった方が、パイプオルガンの響かせ方が素晴らしくなります。
生徒さんは音大を出た人とか、もともと音楽的に素晴らしくすぐれているとか、そういうことに関係なく、
誰でもリードオルガンを経験すると、弾き方が変わるんですね。生徒さんご自身もそれをよく自覚されます。
音楽的にも内面的にも良い方向に変わっていかれます。
ただリードオルガンを弾けば良いというわけではありません。(パイプオルガンが本業だけれどもリードも教えているという人でも、実はあまりリードオルガンのことを知らないで教えている人もいます。そういう人は演奏はどうも…ですね。)
真のオルガニストになりたいと願うなら、リードオルガンの操作も学ぶべきです。
リードオルガンよりもパイプオルガンの方がかっこいいと比べたりとか、リードオルガンを見下しているうちは、パイプオルガンの方もうまくなりません。これはオルガン音楽の深い恵みを経験すればわかることです。
絶対音感と相対音感
絶対音感が演奏家にとって必須のものではないことが、中野孝紀先生によってわかりやすく示されています。
音楽と科学(5)絶対音感
https://sciencechannel.jst.go.jp/B012801/detail/B012801005.html
「音楽というのは、演奏するにしても、それを聞いて楽しむにしても、作曲するにしても、音の高さだけではないですよね。演奏する人がただ正確な音の高さで演奏し、聞く人はただ正確な音を聞き、そういうことが音楽というわけではないと思うんです。ですから、ほかの要素、たとえば音楽の根本をなしているリズム感であるとか、その音のニュアンスの違い、それをどう感じるか、その曲をどう感じるか、感性の部分ですですよね。そういう重要な要素がミックスして、一つの音楽表現として、演奏する場合はもっと精神的な部分ですとか、あと感情的な部分が大事になってきますね。ですから、
絶対音感はベースに備わっているということは、一つのメリットかもしれませんが、音楽を通じて感動を分かち合うという一つの大きな目的を考えますと、あくまで絶対音感が目的ではなくて、より大きな目的に向かうための一つの手段、と言えるんではないでしょうか。」
音楽と科学(5)絶対音感

「音楽というのは、演奏するにしても、それを聞いて楽しむにしても、作曲するにしても、音の高さだけではないですよね。演奏する人がただ正確な音の高さで演奏し、聞く人はただ正確な音を聞き、そういうことが音楽というわけではないと思うんです。ですから、ほかの要素、たとえば音楽の根本をなしているリズム感であるとか、その音のニュアンスの違い、それをどう感じるか、その曲をどう感じるか、感性の部分ですですよね。そういう重要な要素がミックスして、一つの音楽表現として、演奏する場合はもっと精神的な部分ですとか、あと感情的な部分が大事になってきますね。ですから、
絶対音感はベースに備わっているということは、一つのメリットかもしれませんが、音楽を通じて感動を分かち合うという一つの大きな目的を考えますと、あくまで絶対音感が目的ではなくて、より大きな目的に向かうための一つの手段、と言えるんではないでしょうか。」
わたしはバイエルは使わないけれど・・・
以前、知人に誘われて出席したピアノ教師のための講習会で、高名な先生が、「今はいろんなピアノ教材のシリーズが出ているけれど、あるシリーズの1巻が終わったら同じシリーズの2巻に進むんじゃなくて、ほかのシリーズの1巻をやるのもとても良い方法です」とおっしゃっていました。
私が子どもの時のように、バイエルやって、ブルグミュラーやって、チェルニー100番も併用しながらやって、30番40番50番、ソナチネ→ソナタ、という流れに必ずしも沿わなくて良いですね。今の方が選択肢がたくさんあってワクワクします。
あるシリーズの1巻は楽譜が大きく書かれているけれど、ほかのシリーズの1巻は内容はすごく難しくなるわけじゃないけれど楽譜に書かれた音符が少し小さくなっているとか、違いはたくさんあるので、同じようなレベルのいろんな楽譜を目にすることによって、多くの曲に慣れるメリットがあります。
子どもにピアノを教える時、その子その子によって年齢が違う、性格が違う、体力が違う、興味が違う、何もかも違うので、一概に「うちでピアノを始める子にはこの教材」という風にはしていません。
同じ入門者でも4歳と6歳では、内容が似ていても与える教材が違って当然と思います。
4歳の入門者には大きな音符の楽譜を与えて、6歳の子には内容的にはそんなに変わらないけれど小さめの音符の楽譜を与えて…と使い分けることができます。
バイエルはもう使わないけれど、曲集の後ろのページにある曲集紹介のページには「バイエル上巻程度」「バイエル下巻程度」と書かれているので、やっぱりそう書いてくれるとわかりやすいです😅
日本独自の言い回しですね。
何年も前の話ですが、あるおばあちゃん先生(知り合い)のピアノレッスンを見学させていただいたところ、小学生みんなにバイエルを弾かせていました。
レッスン後に「なぜバイエルを使っていますか」と尋ねたところ、「だって私がバイエルで育ったし他の教材を知らないから」と答えられ、びっくりしました。
親が自分の大事な子どもを通わせているんだし、お月謝を頂いているのだから、先生はそれなりに教材研究をすべきです。バイエルをいまだに使っている先生は要注意・・・と思いました。
私が子どもの時のように、バイエルやって、ブルグミュラーやって、チェルニー100番も併用しながらやって、30番40番50番、ソナチネ→ソナタ、という流れに必ずしも沿わなくて良いですね。今の方が選択肢がたくさんあってワクワクします。
あるシリーズの1巻は楽譜が大きく書かれているけれど、ほかのシリーズの1巻は内容はすごく難しくなるわけじゃないけれど楽譜に書かれた音符が少し小さくなっているとか、違いはたくさんあるので、同じようなレベルのいろんな楽譜を目にすることによって、多くの曲に慣れるメリットがあります。
子どもにピアノを教える時、その子その子によって年齢が違う、性格が違う、体力が違う、興味が違う、何もかも違うので、一概に「うちでピアノを始める子にはこの教材」という風にはしていません。
同じ入門者でも4歳と6歳では、内容が似ていても与える教材が違って当然と思います。
4歳の入門者には大きな音符の楽譜を与えて、6歳の子には内容的にはそんなに変わらないけれど小さめの音符の楽譜を与えて…と使い分けることができます。
バイエルはもう使わないけれど、曲集の後ろのページにある曲集紹介のページには「バイエル上巻程度」「バイエル下巻程度」と書かれているので、やっぱりそう書いてくれるとわかりやすいです😅
日本独自の言い回しですね。
何年も前の話ですが、あるおばあちゃん先生(知り合い)のピアノレッスンを見学させていただいたところ、小学生みんなにバイエルを弾かせていました。
レッスン後に「なぜバイエルを使っていますか」と尋ねたところ、「だって私がバイエルで育ったし他の教材を知らないから」と答えられ、びっくりしました。
親が自分の大事な子どもを通わせているんだし、お月謝を頂いているのだから、先生はそれなりに教材研究をすべきです。バイエルをいまだに使っている先生は要注意・・・と思いました。